Razer 『Hammerhead Pro HyperSpeed』 レビューチェック ~上位モデルとなる2.4GHz対応&ANC搭載のゲーミング完全ワイヤレスイヤホン

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2023年7月に発売されたRazerのイヤホン「Hammerhead Pro HyperSpeed」。
Hammerhead HyperSpeed」の上位モデルとなるゲーミング完全ワイヤレスイヤホン。専用のUSB-Cドングルを使っての2.4GHz接続対応やChroma RGB搭載といった点は共通ですが、こちらはさらに強化されたANCやTHX認定も特徴としているもの。ちょっとチェックしてみます。

【公式サイト】ワイヤレスゲーミングイヤフォン - Razer Hammerhead Pro HyperSpeed | Razer 日本

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(via l00wman/pongchuni)

製品仕様


通信方式:Bluetooth 5.3/2.4GHz
コーデック:AAC/SBC
連続再生時間(2.4GHz):最大4時間(ANC/LED OFF)
連続再生時間(Bluetooth):最大6.5時間(ANC/LED OFF)
ドライバー:10mm径ダイナミック型
感度:95 db SPL/mW
インピーダンス:16Ω
再生周波数帯域:20 - 20,000Hz
防水性能:IPX4
重量(イヤホン):6g
重量(ケース):46g


メディア・レビューサイト


Razerのゲーミングイヤホン「Hammerhead Pro HyperSpeed」が発売 - AKIBA PC Hotline!

Razer Hammerhead Pro HyperSpeed Review | Tom's Hardware

Razer Hammerhead Pro Hyperspeed review - SoundGuys

Razer Hammerhead Pro HyperSpeed review: Earbuds for gamers only | XDA

Frandroid – Test des Razer Hammerhead Pro HyperSpeed : des écouteurs taillés pour le jeu

Razer Hammerhead Pro HyperSpeed, review completa en español - Game It

Journal du Geek : Test Razer Hammerhead Pro HyperSpeed, c’est pour les gamers



低遅延を実現するHyperSpeed Wirelessテクノロジー採用の2.4GHz/USB-Cドングル、強度の調整もできるハイブリッド方式のアジャスタブルアクティブノイズキャンセリング、Bluetoothゲーミングモード・着信拒否モード搭載、Razer Chroma対応のRGB LED搭載、THX認定、最大30時間再生が可能(Bluetooth)&ワイヤレス充電対応のバッテリーケース、スマートフォンアプリ・Razer Audio対応、などが特徴。

自身のサイトでレビューしている人は海外だと数名いましたが、音質はゲーム向けのチューニングがされていてアプリのプリセットやイコライザーも実用的、ただし音楽再生で使う場合は決して良い音と言えない、ANCは及第点の性能で活用できる場所は限定的、マイクの性能も及第点、2.4GHz/Bluetoothの両方で使えるのは長所で2.4GHzは確かに低遅延、タッチコントロールの操作性は微妙、アプリは使いやすい、どうしても完全ワイヤレスイヤホンでゲームがしたいなら選択肢に入れてもいいがそうでないなら推奨できるものでもない、といった内容。

各所の反応


[1]
Hammerhead Pro HyperSpeed使ってる
Proじゃない前作と同様に2.4GHz接続できる事を特徴としているけど
PCはもちろんとしてSwitchやMeta Quest 2といった機器でも問題なく接続できる
Bluetooth接続に比べれば遅延の少なさは体感できるし安定性も自分の環境では段違いに良い
自分は本気のFPSはやらないのでその用途でも通用するかはわからないけど
PUBGとかをカジュアルにプレイするなら普通にいけたし
ディアブロIVとか格ゲーなら何も気にならない




[2]
音質は普段からこだわっている方ではないのでうまく表現できないけど
ゲーム向けにチューニングされていると感じる音でゲーム用なら悪くない
音楽も聴けるには聴けるけどそれ目的ならもっといいのがあるんじゃないかな

ANCは以前のものに比べて進化を感じる出来
でも業界全体で見れば強力ではなく騒音が大きい野外だと頼りない感じ
室内でゲームプレイを集中したい時に使うのが最適と言えば最適

イヤホンに備わるRGBライティングはカラーやパターンも変える事ができて
Razerらしくビジュアル性は高い、でもバッテリー消費は相応に早い




[3]
タッチコントロールは敏感すぎて個人的には扱いづらい
2.4GHz接続だとバッテリー残量の確認ができないのも短所
それとPC接続できてもPCソフトウェアのSynapseが使えないのは残念
スマホのアプリには着信無視できるなどゲーム用らしい機能がある

再生時間は2.4GHz接続でANCやライティングもオンにしてると公称どおり短い
なので長時間プレイするならどれかをオフにするのが前提になりそう
ケースがワイヤレス充電に対応しているし上手く使い回せば再生時間の短さはカバーできる

自分はRazerが好きな人間なのである程度は目を瞑る事もできるから満足はしてる
でもそうでない人に勧められるものかは何とも言えない
傍から見たら余計な機能もあるし何より高額だし・・・
Razer好きなら高額なところが逆に所有欲を満たしてくれるかもね




[4]
Hammerhead Pro HyperSpeedでCoD WZ2プレイしたけど
遅延は感じないし敵の足音とか想像以上に聞こえるし全然使えるわ




[5]
Hammerhead Pro HyperSpeed、ドングル接続でPS5のApexを遊んでみたけど
遅延もノイズもほとんどないしアーマーの割れる音とか耳に刺さらなくてとても良いし
ボイチャも普通に使える、音質も個人的には好きな感じ
これはTWSのゲーミングイヤホンとしては結構いいんじゃないかな




[6]
Hammerhead Pro HyperSpeed買った。
結論から言うと完全ワイヤレスイヤホンとして価格に見合った価値があるかと言われると微妙かな。
音質は悪くないけど同価格帯の人気モデルにはまず敵わない。
AnkerのVR P10より音はいいけど倍以上違う価格差を考えるとアドバンテージになるほどでもない。
高音が刺さらずに聴き疲れしない音作りはゲーム向けと言えばゲーム向けかも。

ドングル接続の遅延はそのあたりシビアになるゲームをやらないので良いかどうか正直よくわからない。
Apexとかモンハンとかは何も問題なかった。
マイク音質は思ってたよりも良くてボイチャなら十分使える。

イヤホンは割と大きめなスティックだけど装着感は意外と良い。耳が痛くならない。
イヤーピースは付属品で自分の耳には合った。

電池持ちは良くないね。4時間以上続けてゲームやる場合とかは多分持たない。
休憩のたびケースに戻す事を徹底すればいけるかもしれないけど。

最後に繰り返し言うけど価格に見合った価値があるかは微妙。
別に悪くはないんだけど価格も含めて考えると絶賛するようなものでもない。
Razerが好きとか心理的な面で加算要素があるなら止めはしない。






各所のコメントを参考にすると以上のような反応があり。音質は高音が刺さらず聴き疲れしないゲーム向けのチューニングがされている感じ、2.4GHz接続の低遅延は確かなものでよほどシビアにならなければ遅延を感じる事もない、ANCの効きは強力ではないが室内で集中したい時なら使えそう、マイクはボイスチャットなら普通に使える性能、装着感は意外と良いしRGBライティングのビジュアルも良い、再生時間は短いが使い方次第でカバーできる、製品自体に大きな欠点はないが高額な価格を考えると絶賛するほどでもない、Razerが好きかそうでないかも評価に関わってきそうなもの、といった内容。

「Hammerhead Pro HyperSpeed」は現在33,000円前後の価格で販売中。Proではない通常モデルとの価格差は現在8,000円くらい。評価的にANCをはじめ劇的に進化しているような部分は見当たりませんし、2.4GHz接続が第一目的なら別に通常モデルでもいいんじゃないかな・・・と思ったのが正直なところ。また、名が挙がっていたAnkerの「Soundcore VR P10」(AA)など競合機との比較になると価格がどうしてもネックになるでしょうか。ぶっちゃけRGBライティングなんかはRazer好きでもなければプラスにはならない要素ですし、何でもかんでもRazerで揃えているようなコアユーザー向けと言えるかもしれませんね。