水月雨 『啓明星-VENUS』 レビューチェック ~100mm平面磁界型ドライバーを特徴とする上位モデルのヘッドホン

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2022年12月に発売された水月雨(MOONDROP)のヘッドホン「啓明星-VENUS」。
空鳴-Void」と共に登場したヘッドホンでこちらは100mmサブナノメートル振動板を採用した平面磁界型ドライバーを特徴としている上位モデル。ヘッドホン自体が初参入でありながら高評価を得ているようですが、ちょっとチェックしてみます。

【公式サイト】CHIKYU-SEKAI LLC | 啓明星-VENUS

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(via weibo)

製品仕様


ドライバー:平面磁界型
再生周波数帯域:6 - 80,000Hz
感度:100dB/Vrms
インピーダンス:18Ω±15%
コネクター:3.5mm(両出し)
プラグ:3.5mmステレオミニ/4.4mmバランス(ケーブル2種付属)


各所の反応


[#1]
水月雨、開発期間3年の開放型ヘッドフォン。平面磁界型も - AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1467465.html



[#2]
水月雨のVENUSがANANDAを超える出来って評価をどこかで見た



[#3]
>>#2
俺もANANDA使ってたけどVENUSの方が基礎性能高くて高音は伸びやかで
ボーカルがクッキリしていて女性ヴォーカル向けにはいいよ



[#4]
VENUSは重いんだよな、HD660sの倍以上
それで手放した人もいるみたいだし視聴無しに買うのはリスク高い



[#5]
VENUS音だけははいいぞ
重さとか付け外しが多いって人は取回し的にちょっと気になるかもしれないけど
音だけは本当にいい
アニソン聞くならHD660sよりVENUSだってのは言える



[#6]
水月雨のVENUSは言われてるとおり第一印象は重い!
見た目よりだいぶ重いけどヘッドバンドが良くできていて装着感は悪くない。
音は平面駆動型らしく客観的な鳴り方ながらボーカルはやや前に出てくる感じ。
ただスペック以上に鳴らしづらさがある。



[#7]
水月雨VENUSの音はフラット系を想定してたけど、だいぶ派手めだった。
超高域の粒立ちが良すぎてザラザラ感が強めなのが好み分かれそう。
モニター用途には厳しそうだけどリスニング用にはすごく良いと思う。



[#8]
水月雨VENUSは驚異的だった。
クラシックの描写はトップクラスじゃないかな。
ピアノやバイオリンの美しさでは屈指の出来だと思う。
ただしプレイヤーは選ぶ感じでパワー必須。
あと音漏れが半端ない。



[#9]
VENUSは確かに驚異的な解像度だね
音はリスニング寄りでかなりパワー必要だけど
環境を整えれば余裕のある優雅で鮮やかな音を堪能できる
加えて音の輪郭がクッキリしてて音場も広いので言うことなし
重さは装着すれば自分は気にならないかな



[#10]
水月雨のVENUSはこの価格帯平面駆動型では別格と言えるけど人を選ぶところがあるし
万人にオススメできるのはANANDAかな



[#11]
水月雨VENUSをいくつかのDACで試聴したけど
FiiOの製品だとK7ではヘッドホンの性能に追いついていけてない
K9でようやく鳴らし切れてるのがわかる



[#12]
水月雨のVENUS聞いてきたけど女性ボーカルがキレイで特にいいね
ただし音も装着も疲れそうな感はあったので長時間の普段使いは厳しそう



[#13]
啓明星VENUS試聴で手持ちのDAPじゃパワー不足を感じたけど
音の広がり抜け感が良かったし低音域もしっかりしてて欲しくなった



[#14]
水月雨VENUS
エージング前はHD800Sと比べると解像度が少し物足りない印象だったけど
ある程度鳴らしてだいぶ良くなった。
解像度だけはHD800Sと戦える機種かもしれない



[#15]
水月雨VENUS
解像度が高く中高音域が綺麗で美音
平面磁界型ってのもあって低音も割と出ている
最高





100mmサブナノメートル振動板+N52グリッドマグネットアレイを採用した平面磁界型ドライバー、CNCアルミニウム合金製のドライバー・ハウジング一体型構造、位相干渉をできる限り減らす複合式高周波導波構造、HRTFと一致性の高い周波数特性曲線により同類製品と比べて圧倒的に少ない歪みを実現、調整機能付きの革製ヘッドバンド、3.5mmステレオケーブル・4.4mmバランスケーブル(392本 Litz 6N OCC・銀メッキ)・6.3mm変換プラグ付属、などが特徴。

各所のコメントを参考にすると以上のような反応があり。解像度の高さと女性ボーカルの表現は驚異的でクラシックみたいな曲でも美音が堪能できる、スペックで想定していた以上に鳴らしづらくてハイパワーのプレイヤーやアンプが必須、音漏れは結構する、重量はかなりあって長時間使用は厳しそうだが装着感は悪くない、解像度の高さに限ってはゼンハイザーの「HD 800 S」(AA)に匹敵するかも、万人向けではないが真価を発揮する環境を整えればリスニング用としてすごく良い、といった内容。

「啓明星-VENUS」は現在80,000円台の価格で販売中。HIFIMANの「ANANDA」(AA)の方が万人向けだとも言われていましたし、重量に関しては580g近くあるようで重さがネックだと言われていたのも納得ですし、人を選ぶヘッドホンである事は間違いなさそう。でも使用環境が整っていて重量が受け入れられそうなら評価的に相当高いパフォーマンスが期待できるのではないかと。ちなみに水月雨のヘッドホンは当初3製品が発表されてフラッグシップモデルは発売の目処がまだ立っていませんが、下位にあたる当機がこれほどの評価なら上位はとんでもないものかもしれませんね。