FiiO 『K9』 レビューチェック ~フラッグシップモデルの廉価版でも存在価値ありのヘッドホンアンプ

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2023年2月に発売されたFiiOのアンプ「K9」。
K9 Pro ESS」の廉価版であり「K7」の上位モデルでもある据え置き型のUSB DAC/ヘッドホンアンプ。オーディオ回路などはProモデルと共通でパフォーマンスをなるべく維持しながらも価格を抑えたと謳っていますが、ちょっとチェックしてみます。

K9 – Fiio Japan
https://www.fiio.jp/products/k9/



画像


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(via zol.com)

製品仕様


DACチップ:ES9068AS x2
アンプ回路:THX AAA-788+ x2
USBコントローラー:XMOS XUF208
入力端子:USB/同軸/光デジタル/RCA/4.4mm
出力端子:XLR x2/RCA/4.4mm/6.3mm
対応サンプリングレート:PCM 768kHz/32bit・DSD 512(Native)
ヘッドホン推奨インピーダンス:16-600Ω
出力:2000mW(バランス)/1500mW(シングルエンド)
S/N比:124dB
THD+N:0.00029%未満
サイズ:幅200x奥行き224.5x高さ72mm
重量:約2,660g


各所の反応


[#1]
FiiO、「ES9068AS」デュアル搭載のヘッドフォンアンプ「K9」
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1473554.html

【レビュー】バランスヘッドフォン購入! アンプはどうする? Fiio「K7/K9/K9 Pro ESS」聴き比べ
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1484317.html



[#2]
K9は8万円切るのか
想定していたよりも安かった



[#3]
K9の音質ってぶっちゃけどうなの?
Proと比べてほとんど同じなのか結構違うのか?



[#4]
>>#3
スペックシートの比較だとProとあまり変わらないように見えるけど
試聴したら結構違うように感じたな
特に解像感というか音の緻密さ具合が劣る

それと後側面にあるスマホやDAPとかを接続できるType-Cも無くなってるんだよな
もちろん背面のB端子には接続出来るんだけど人によっては不便かと



[#5]
無印K9の評価どうなんだろ?
K7からの買い換えは有りだろうか?



[#6]
>>#5
普通に優劣つけるなら順番どおりK9 Pro>K9>K7でいいと思う
俺は最上級まで求めてないからK7でまとめるけど



[#7]
K7やK9を試聴したけどK9 Pro ESSとの差が大きかった
特にK9はK9 Pro ESSとそんなに差はないだろうと思って試聴したのに
予想以上に差があってビックリした



[#8]
無印K9買った。
ZENDACからの買い替えだけど解像度と空間の見通しが大分良くなって満足してるよ。
ZENDACはボーカルと楽器の音が混ざって聞こえてたけど
K9はボーカルと楽器の音が分離して聞こえる。
気になる部分としては音色が寒色系なのと更に良いと言われてるPROモデルが頭にちらつく事かな。



[#9]
廉価版のK9を聴いてきた。
ここ数年のFiiOらしい少しカラッとした音がめちゃくちゃパワフルに出るのは個人的に好印象。
これ1台で済むから据え置き入門には良いかも、入門用と言える価格じゃないけど。



[#10]
K9は音が良いだけではなくM17やQ7と比較しても大差無いぐらい力強い音が出てて
音が出づらいヘッドホンでも余裕でいけそう
FiiOの製品をあれこれ知ってたらコスパすごくいいなと思う



[#11]
Fiio K9はZENシリーズと比べてボリュームまわりが滑らかで安心した



[#12]
据え置きDACアンプ試聴してきたけど
FiiOのK9は無印とProで雲泥の差がありました
無印だけ聴いてたら十分以上にありなんですが



[#13]
FiiO K9はProとの差も大きいけどK7との差も大きい
どちらも持ってなくて予算に上限があるならこれでもいいと思う



[#14]
FiiO K9着弾
Proモデルが一番いいのは言うまでもないけど価格差がね・・・
価格・性能を両立したK9を選択
ヘッドホンはHIFIMANのEdition XSで他のヘッドホン以上にアンプの力を必要とするのか
K7やR7では鳴らしきれていない感じだったけどこれはいける





ESS Technology製のDACチップ・ES9068ASをデュアル構成で搭載、DACからヘッドホンアンプ部までの完全バランス設計を採用、THXとの共同開発によるTHX-AAA 788+ヘッドホンアンプ回路を搭載、XMOS XUF208のUSBコントローラー搭載、Qualcomm QCC5124のBluetoothチップ採用、クリーンな独立電源供給回路設計を採用、XLRや4.4mmなどあらゆる用途に対応する豊富な入出力端子を搭載、微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能、ボリュームノブ部にRGBインジケーターライト搭載、わかりやすい入力設定表示・各設定スイッチ、UAC1.0/2.0接続モードを自由に切り替え可能、FiiOコントロールアプリ対応、縦置きスタンド付属、などが特徴。

各所のコメントを参考にすると以上のような反応があり。性能・機能の優劣は同シリーズだと順番どおりでProモデルとの差は歴然、逆にK7とはHIFIMANの「Edition XS」(AA)みたいなパワーを要するヘッドホンが鳴らしきれるようになったなど明確な性能差がある、他社の製品を比較対象にするとiFi audioの「ZEN DAC」(AA)から乗り換えだと解像度や音の分離がかなり良くなった、Proモデルが一番いいのは言うまでもないが価格差が相当あるので条件次第ではこちらを選ぶのも十分あり、といった内容。

「K9」は現在80,000円弱の価格で販売中。Proモデルの方は現在140,000円前後なので雲泥の差があると言われているのも当然と言えば当然。一方で現在35,000円前後で販売されている下位モデルのK7とも相応の差があるとの評価。拠点の中国ではProモデルが高くて手が出せないという人に向けて安く作ったと公言していましたし、見方によっては存在価値ありの廉価版ではないかと。ただ、買って満足はしているけれどもProモデルが気になってくる・・・というコメントもあったので、買う前から割り切るのも大事になりそうです。