FiiO 『FT3』 レビューチェック ~抜群のコスパと評される60mm径DLC+ベリリウムドライバーの開放型ヘッドホン

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2023年6月に発売されたFiiOのヘッドホン「FT3」。
K9」などヘッドホンアンプはこれまでいくつも手がけていたFiiOの自身初となる開放型ヘッドホン。DLC振動板+ベリリウムを採用した60mm径ダイナミックドライバーを主な特徴としており、付属品も充実している内容で初っ端から本気出してきた感じのモデルですが、ちょっとチェックしてみます。

【公式サイト】FT3 – Fiio Japan

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(via zol.com)

製品仕様


形式:開放型
ドライバー:60mm径ダイナミック型
周波数特性:7 - 40,000Hz
インピーダンス:350Ω
感度:102dB(1Vrms)@1kHz
ケーブル長:約3m
ヘッドホン側端子:3.5mm
プラグ:3.5mmアンバランス/4.4mmバランス
重量:約391g(ケーブルを除く)


各所の反応


[1]
FiiO初の開放型ヘッドフォン。60mm径ドライバ搭載で約4.5万円
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1505386.html




[2]
Fiio FT3試聴してきた
解放型の割には音場は少し狭いけど、なかなか万能なヘッドホンだった
値段の割には出来すぎているし付属品もかなり揃ってる
難点はアンプを選ぶことかな




[3]
FT3はインピーダンス高すぎて普通のDAPじゃキツそうだな



[4]
FT3は所有している古いDAPだとボリューム8割~10割持ってかれる



[5]
FT3はイヤーパッドの交換がピンの差し込みタイプで残念だったりする



[6]
FT3
低音がしっかり出るから腰高にはあまり感じない
ただ明るめの傾向はあるな
先月出たMV1はFT3より明るめな音に感じる




[7]
FT3、この値段でこの出来は凄いぞ
深い低音出るし量も開放ながらそこそこ出る
なによりボーカルくっきりで定位もかっちり

開放型は他にMDR-MV1を持ってる
空間と重さはMV1に負けるけど、それ以外はFT3だな
FT3は音楽鑑賞用、MV1は映画・アニメやライブ鑑賞に使い分けるつもり




[8]
FT3届いた
SignatureMasterを抜け良くして薄くしたような音で
シグマスの濃厚さに若干聴き疲れする俺には良い感じ
中高音の明瞭さ綺麗さは流石ベリリウムか
密度薄めなのでながらリスニングに向いてるな
抜群のコスパだと思う




[9]
>>8
確かにシグマス系の音に同意
FT3はスッキリ整った感じがいい
SNSとか見ても購入者あんま見かけないけど
もっと盛り上がっていいんじゃないと思う




[10]
FT3はFiioらしいクール系の音色だね
艶があるかというと微妙で価格なりだけど解像度はお値段以上だわ
ベリリウムで中高音、特にボーカルの明瞭さはお墨付きだけど
低音は人によっては物足りなく感じるかもしれない、上流の影響強く受けそう
あとエージングの時間がかかる
でも60mmドライバーでここまで鳴らせるとは相当ポテンシャル高いような気がする




[11]
FT3、鳴らして約20時間程経過したところの感想
開放型は過去にオーテクのAD2000XとA1000Zを持ってた
今はR70Xのみ所有

ボーカルは結構近い
AD2000Xよりはちょい後ろ、A1000Zより気持ち前って感じかな
記憶からするとボーカルの距離間はA1000Zに近い
R70Xよりは前

定位も良くクッキリしているからとても聞き取りやすい
それとほんの少し明るめ感じ
聴き疲れも感じず音のバランスもいい

装着感は個人的に問題ない
重さはあるけどヘッドバンドと重さのバランスが良いからか重さがうまく分散される
側圧も丁度よくてSRH1840と同等くらい

これで44,580円はコスパ凄いな
ケーブルだって古河製だし複数の変換プラグも付いてる
ヘッドホンケースも付いて外箱も立派
ヘッドホンはアルミ製のハウジングも剛性高く振動版も質が良い
世界的に物価高の時代で改めてこれはコスパ凄い






DLC振動板とベリリウムコーティングエッジを採用した60㎜径ダイナミックドライバー、2つのネオジム磁石を搭載した内外磁気回路設計、自然で広がりのある音を実現する開放型設計、純粋な音を鼓膜まで届けるための緻密な音響構造、快適な装着感を実現する3軸可動デザイン、強靭で軽量なアルミニウム合金製ハウジング、2種類(スエード・プロテインレザー)のイヤーパッド、古河電工製の単結晶銅ケーブル、豊富な交換式プラグ&変換アダプター、レザー収納ケース付属、などが特徴。

各所のコメントを参考にすると以上のような反応があり。開放型だがULTRASONEの「Signature MASTER」(AA)を彷彿とさせる音で中高音の明瞭さや抜けの良さは素晴らしい、ソニーの「MDR-MV1」(AA)とは同じ開放型でも音の個性は違っていて使い分けできそう、側圧はちょうどよい感じで重さがうまく分散される装着感で音質的にも聴き疲れしない、インピーダンスが高いので並のプレイヤーでは鳴らしきれないかも、イヤーパッドは構造的に専用品で汎用性はない、完成度が高いうえに付属品も充実していてコストパフォーマンスはすごいと言える、といった内容。

名が挙がっていたSignature MASTERはチート級とも評されていた110,000円くらいするヘッドホンですが、その系統の音だというのであれば相当なパフォーマンスが期待できるのではないかと。また、情報を巡っていると試聴での感想と購入しての感想が結構違っていたりもしましたから、万全と言える環境で聴かないと真骨頂はわからないかも。ちなみにこの上位モデルが先日のイベントで参考出展されていたようで、こちらの評価を考えるといったいどれほどのものなのか気になりますね。「FT3」は現在44,000円台の価格で販売されています。