サンワサプライの大型フットレスト『100-FR008』を買ってみた

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2018年4月に発売されたサンワサプライのフットレスト「100-FR008」。
板面が幅560x奥行き350mmもある大型サイズのフットレストで、フリーの角度調整や3段階の高さ調整ができるのも特徴としているモデル。今まで使っていた同社の「MR-FR1」に使用感が出てきたので代わりになる新しいものがないかと思っていたところ、これが安く販売されているのを見かけたので購入。ついでにざっと触れてみます。

フットレスト(足置き・オフィスデスク向け・大型・角度調整可能) 100-FR008 | サンワダイレクト
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/100-FR008



製品情報


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まず製品情報をおさらいしておくと、このフットレストは板面の面積が従来品より約1.2倍=横幅:約110mmも広い事を一番の特徴としているモデル。前述のとおりフリーの角度調整や3段階の高さ調整ができるのも特徴。サイズは幅560x奥行き350x高さ97-162mm、重量は約2.7kg。定価は4,480円となっていますが半額セールの対象品になっていたので試しに購入したわけであります。


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パッケージは無地の白い箱。直販ストアのみの取り扱いなのでMR-FR1みたいに他社の製品をそのまま売っているのかと思いきや、このパッケージから察するにオリジナル品って事でしょうか。


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パッケージにはこのラベルが貼られているだけで製品情報の記載は一切なし。説明書の類もありません。


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開封して中身を確認。ビニールに包まれたフットレスト本体のみ。

外観


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★表面・・・・足を置く板面はほぼ一帯にギザギザの溝が入っている。中央には赤いワンポイントがあり。材質は他の部分と一緒で樹脂製、ゴム足と金具以外はすべて樹脂製です。


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★裏面・・・・複雑な構造に見えますが前述のとおりゴム足と金具以外はすべて樹脂製。


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★前面・・・・手前中央のベースは高さ調整を行う部分。スタンド部の左右にはゴム足が搭載。


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★背面・・・・ベースを除けば前面とほぼ同じ作り。


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★側面(最低)・・・・3段階で調整できる高さは一番低い状態だとこの位置。公称の高さは97mmで角度調整はほんの少ししかできず。


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★側面(最高)・・・・一番高い状態だとこの位置で公称の高さは162mm。角度調整は結構な範囲で可能。


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★側面(前傾)・・・・一番高い状態での角度調整は30度くらいでしょうか。ただしロッキング機能はないので位置の固定はできません。


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★側面(後傾)・・・・フットレストでは珍しく?後ろにも傾きます。でも実用面でメリットはないよなぁ。

各部の詳細


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★材質・・・・前述のとおり一部を除けば樹脂製で、質感は非常にプラスチッキー。この手のフットレストに高級感を求める人なんていないでしょうから、こんなものでしょう。


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★板面・・・・溝が一帯に入っている板面=表面はゴムのようなグリップ感はないけれども、靴下でも滑らない加工になっている。


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★ワンポイント・・・・板面中央に備わるこの赤いワンポイントはボタンでもスイッチでもなく、ただ付いているだけ。中央の位置を確認できるマークみたいなものでしょうか。


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★ベース(表面)・・・・高さ調整を行うベースには調整方法を絵で説明するラベルが貼ってある。そういえば本体にも製品情報のラベルは貼られておらず。


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★ベース(側面)・・・・高さ調整はバーをスライドさせてロックする仕組み。ラベルにはベースに足を置いて板面を持ち上げればできると説明しているけれども、それだとやりづらいので結局は本体ごと持ち上げる形になりそう。


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★ゴム足・・・・グリップの効ききそうなゴムが使われていますが、形状的に床との着地面積はわずかなので固定感は微妙。

MR-FR1との比較


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これまで長らく使っていたMR-FR1と並べみると、いかに大型サイズなのかよくわかる。ただ、外観からしてエルゴノミック感は劣るというか、こちらはほんと板一枚ですね。


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側面から見てもどちらが人間工学に基づいて云々で作られているかは明白。MR-FR1は角度をつけた状態で板面を固定できるけれども、こちらはそれができない。優位な点といえばサイズだけでしょうか。

ファーストインプレッション


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足を置いてまず思ったのは”デカイ!”。これだけ広ければどんなポジションどんなスタイルでも窮屈に感じる事はないでしょう。ただ、フットレストとして使い心地が良いかといえば・・・・正直微妙ですかね。フリーの角度調整は可動部に抵抗がなくて足を置いた際の安定感はまるでない。前後にグラグラして地に足がついてない感覚になるし、一人でシーソーやってるような気分にもなる。あと、構造的に横への負荷をあまりに考えずに作ったのか、足を広げて置くと左右もグラグラして落ち着かない。なので板面が広くても結局は中央よりに足を置く形となりそう。

とはいえ使いものにならないかといえばそうでもなく、座るスタイルによっては実用十分なものだとも思う。適していそうなはチェアのバックシートを倒すリクライニング時。その状態だと足をそんなに動かさないので板面が固定されなくてもあまり気にならないし、高さ調整によって高い位置に足で置けるのもアドバンテージになるはず。逆に90度姿勢でやるような作業時は安定感の無さが気になって、そっちに集中力が持っていかれてよろしくないかと。オフィス向けの製品でもオフィス向けじゃないですね、足が床につかない対策として導入するのは推奨しません。

総評


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同社が取り扱うフットレストの中では高額の部類に入る製品なので、それなりに期待できるものだろうと思って購入しましたが、期待ハズレと評すまで酷くはないけれども期待していたほどのものではありませんでした。なぜ発売から1年くらいで半額セールの対象品になっていたのか、手元に届いた今なら納得がいきます。良ければMR-FR1から乗り換えるつもりだったのに、結局MR-FR1を再評価する形になっちゃったなぁ・・・・。”大きいことはイイことだ”をキャッチフレーズに使っているこのモデル、イイところは本当にそこだけでした。




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