エルゴヒューマンのチェア『Ergohuman Fit』を買ってみた

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2015年8月に発売されたエルゴヒューマンのチェア「Ergohuman Fit」。
日本人の体型にフィットすると謳っているミドルサイズの高機能チェアで、同社の現ラインナップではミドルレンジのクラスにあたるモデル。5年以上使っていた「Ergohuman Pro」に寿命がきたので、条件的に今の自分にはベターと思ったこれを購入。ついでにざっと触れてみます。

エルゴヒューマン フィット Ergohuman Fit / ヘッドレスト有り
http://www.ergohuman.ne.jp/lineup/fit/





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■おさらい・・・・触れていく前に製品情報をおさらいしておくと、従来は欧米人の規格で設計されていたけれども、これは日本を含むアジア人向けにミドルサイズで設計したと謳っているモデル。機能や仕様の詳細は公式サイトを参考にという事でここでは割愛、機能面は一言で言えばErgohuman Pro(以下、Pro)と比べても座面のチルト調整がないくらいで大体揃っている。ラインナップは座面メッシュ・座面クッションの2タイプ、カラーがそれぞれ4色用意された計8モデル。自分が今回選んだのは座面メッシュ/ホワイトです。






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■箱・・・・家財宅急便で送られてくるので結構大きい。このままの状態で部屋に持っていくのは厳しいというか大抵は無理でしょう。特約店で購入した場合は配達と同時に箱や梱包材を引き取ってくれるサービスも付いています。






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■梱包状態・・・・念入りに梱包されていて配達や運搬の際に破損する事はないと思います。






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■付属品・・・・取扱説明書・保証書・専用レンチ・ヘッドレスト無し用キャップ&工具一式、以上の4点。






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■全体(正面)・・・・上から順に、ヘッドレスト・バックレスト・ランバーサポート・アームレスト・座面・キャスタースポーク・キャスター、という構成。座面メッシュのモデルはヘッドレストから座面まで同じメッシュが使われています。






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■全体(背面)・・・・白い部分のバックフレームはすべて強化ナイロン樹脂の素材。そのバックフレームは表面処理が粗めに加工されていて高級感は正直ない材質ですけど、ホワイトのカラーが好きな人には良い色合いではないかと。






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■全体(側面)・・・・ミドルサイズでミドルクラスのモデルでも上位と遜色ないメカニカルな構造になっていると、この面から見て思う。






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■全体(側面~リクライニング)・・・・最大リクライニング角度:26度となっているこのモデル、固定できるのは垂直・中間・最大という感じで3段階(Proも同じ)。倒す際のテンション(硬さ)は座面下のダイヤルで強弱を調整可能。角度の範囲はProと同じくらいで後傾ポジションでも十分でしょう。






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■ヘッドレスト(全体)・・・・Proよりも若干小さいサイズに作られており、横幅は約280mmといったところ。完全に固定はされておらず上下に少し動く構造で、良く言えば遊びがあって頭にフィットしやすく調整できる、悪く言えばぐらつく。






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■ヘッドレスト(調整部その1)・・・・ヘッドレストを固定しているアームの先端で上下の調整ができる模様。ただ、ボルトの部分がキャップではなくシールで隠しているので、一度剥がすと元に戻らないんじゃないかな・・・・。






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■ヘッドレスト(調整部その2)・・・・アームの下部に備わっている丸くて黒い部分がロック解除のスイッチになっており、ここで高さ調整が可能。ただしProみたいに昇降式ではなく回転式のタイプで、上げると後ろに、下げると前に、という形になります。






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■ヘッドレスト(ポジション/上)・・・・見た目はこの位置が一番いいですけど、背がよっぽど高い人でないと頭を断片的にしか支えない形になると思う。自分はこの位置で使わないでしょう。






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■ヘッドレスト(ポジション/中)・・・・この位置だと頭の中心を支えてくれる感じで一番無難なポジションですかね。






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■ヘッドレスト(ポジション/下)・・・・見た目はかなり前倒しになりますけど、頭ではなく首を支えてくれる形になるので意外と実用的なポジションだったりする。






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■背もたれ・・・・バックレストとランバーサポートが分かれている構造で、人の体格で言う逆三角形の形状。






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■ランバーサポート・・・・腰まわりに柔軟にフィットするよう左右にぐりぐり動く仕組みになっている。バックレストとの間隔がないので素の状態だと干渉していますが、腰を当てるとわずかに間隔ができるので使っていて気になる事はないでしょう。






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■バックフレーム(バックレスト)・・・・フレームの材質がアルミダイキャストではなく強化ナイロン樹脂でも強度は十分かなと。あと、Proもそうでしたがフレーム~メッシュの部分が溝になっていて、そこにホコリが溜まっていくのは難点と言えるかも。






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■バックフレーム(ランバーサポート)・・・・上に同じくここもフレーム~メッシュの部分が溝になっているので定期的な掃除が必須。






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■バックフレーム(高さ調整部)・・・・背もたれの高さを調整するこの黒いパーツ、最初はロック解除のレバーなのかと思いましたが単に持ち上げる際の取っ手です。つまりここの高さ調整は持ち上げて調整する形。






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■背もたれ高さ調整(低)・・・・ここの調整は3段階で段階ごとにロックがかかる→持ち上げ切るとロックが解除されて一番下に戻る。一番下の状態はご覧のとおり。






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■背もたれ高さ調整(高)・・・・一番上の状態はご覧のとおり。調整範囲は約40mmといったところ。






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■座面(全体)・・・・前から後ろにかけて少し狭まっている、角は少し丸みを帯びた台形状。Proは前後左右にクッション材を設けられていましたが、これは前後のみで左右はありません。






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■座面(前面)・・・・場所によって多少違いますが、メッシュの張りは概ねフラット。






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■座面(側面)・・・・Proほどではないけれども複雑な構造になっている。あと、Proは座面裏のフレームもアルミダイキャストでしたが、これは強化ナイロン樹脂。






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■座面(メッシュ生地)・・・・他の部分も同じですがメッシュ生地の素材は弾性樹脂(ポリエステルエラストマー)と記載あり。これはProと同じものが使われている。また、ホワイトはイメージ画像だとライトグレーっぽく見えますが、実際は真っ白です。






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■座面(クッション材/前方)・・・・上記で触れた座面裏のクッション材は結構な柔らかさ。Proと同じくここにもホコリが溜まるでしょうし、場所的に掃除が厄介なんですよね。






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■座面(クッション材/後方)・・・・以下同文。






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■アームレスト(低)・・・・高さ・角度(水平)・前後左右スライドの調整ができるアームレスト、一番低い状態はご覧のとおり。






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■アームレスト(高)・・・・ここの高さ調整は8段階で細かく調整可能。調整範囲は約80mmなので10㎜ずつ上げていく形かと。






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■アームレスト(肘置き)・・・・フレームがホワイトのモデルはここがライトグレーの色に。腕を置くには十分と思えるサイズで程よく弾力性もあります。






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■アームレスト(角度調整/外)・・・・外側の水平回転は1段階だけで大して開きません。






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■アームレスト(角度調整/内)・・・・対して内側が3段階でかなり回せる。






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■調整レバー・・・・①座面より上の昇降、②リクライニングのロック/解除、③座面前後スライドの調整、その3つの調整がここで可能。操作は至ってシンプルで直感的にできるでしょう。Proとまったく同じ作りです。






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■調整ダイヤル・・・・リクライニングのテンション(硬さ)はここを回す事で強度の調整が可能。このまま回すのではなく収納式のレバーが備わっているので回しやすいです。ここもProとまったく同じ作り。






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■ベース(全体)・・・・チェア全体を支えるベースはチルト調整が関わる部分を除けばProと似たような作り。しっかりしています。






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■ベース(アームまわり)・・・・このあたりはProと全然違う作りになっている。他のモデルを見ても同じ作りになっていないので、Fit独自の構造っぽいです。






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■ベース(可動部)・・・・リクライニングの際に動く可動部。ここの構造もProと多分同じでしょう。軋みが発生するようになったら隙間にチェーンルブみたいな潤滑スプレーを吹けば解消します。ちなみに黒丸のカバーは内側からネジ止めされているので外れません。






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■ベース(ワイヤー類)・・・・色々と調整機能が備わっているのでそれを動かすためのワイヤーも複数取り付けられている。あまり見えない部分なのにここもちゃんとホワイトになっているのはいいですね。






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■ベース(座面スライド機構部)・・・・調整レバーやダイヤルは右側に備わっていますが、左側には座面スライドの際に可動する機構が備わっている。といっても普段いじる事はないです。






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■ベース(バックフレーム)・・・・カラーがホワイトのせいかバックフレームを固定しているボルトが結構目立つ。下から覗きでもしなければ目に入らないので、普段はそんなに気にならないでしょうけど。






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■謎の黒いキャップ・・・・ベース~左アーム部の裏側にあった黒いキャップ、片方だけにしか付いていないし簡単に取り外せないようになっているし、役目がよくわからない部分。上記でも触れたボルトを隠すのがシール(数か所あり)だったりと、目立たない細かな場所に妙な安っぽさを感じますかね。






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■キャスタースポーク・・・・アルミダイキャスト製ですがProとは形状が違いますし、BasicやEnjoyなど他のモデルみたいに樹脂は使われていませんし、ここも独自形状と言えるでしょう。






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■キャスター・・・・双輪PUキャスターと記載されており、ここはProと同じものが使われている。ポリウレタンなのでナイロンよりかは床面にやさしいです。






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■Ergohuman Proと並べてみる・・・・Fitの方は日本人向けのミドルサイズと謳っていますが、こうして並べてみるとそうとは思えない大きさ。ただ、座面の奥行きは20㎜くらい短いですし、背もたれが逆三角形になっている事もあってか、実際に座ってみるとProより全体的に面積が狭まっている感があり。デザインはずんぐりむっくりで野暮ったさが否めなかったProに対して、このFitはシャープな感じになっているから、こちらの方が好みかなと。それにしてもProの方も使いはじめは確かメッシュ生地が真っ白だったのに、5年以上の使用による色あせは顕著だなぁ・・・・。Proは使用3年目までレポートを続けていたので、そちらも参考に。 →参考記事






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■ファーストインプレッション・・・・届いてまだ数日なので馴染んでいない感がありますし、把握していない部分もありそうなので結論的な事は言えませんが、ここではProから乗り換えた形で感想を述べてみる。まず座り心地、座面はクッション材が前後2か所だけという事もあってか、メッシュの張り具合は十分だけれども弾力性はやや物足りない。でも言うほど差がなくて頭から足にかけてしっかり支えてくれて、Proと遜色ないレベル。客観的に見れば価格相応に良い方でしょう。角度は垂直固定だとわずかに前傾になっていて、そこはちょっと違和感あり。

サイズ感、一つ上で触れたとおりProよりも全体的に狭まっていて、日本を含むアジア人向けに設計されたというのも納得がいく作り。それゆえに身長・体格の上限は低い方ではないかと。自分は身長:約170cm/体重:約62kgのごくごく平均的な身体ですが、自分でギリギリくらいじゃないかと感じなくもない。Proのような幅広に対応するゆったり感はなく、一言で言えば全体的にタイトです。高身長や体格のいい人は座れてもどこかしらに窮屈さを感じてしまうのではないかと思います。とはいえ各部の調整である程度はカバーできるかもしれません。

機能性、内容的に十分でしょう。ヘッドレストは3ポジションの回転式でも調整範囲に不満なし、上下に動く”遊び”もいいアジャストになっている。ランバーサポートは体の動きに連動する形なのでフィット感は申し分なし。アームレストはフル可動と言える豊富な調整。座面はProみたいにチルト調整はないけれども前後スライドは同等にできる、っていうかチルト調整は構造的にガタつきの一因になっていたので個人的にあれは不要。リクライニングの角度はリラックスできるくらいまで後傾になる、固定が3段階でも自分は垂直の時にしか使わないので問題なし。

グレードダウンする形の乗り換えになりましたが、許容範囲のグレードダウンで新調に成功したという感じで、まだ数日しか使用してなくても概ね満足です。Proよりも確実に良いと言える点はデザイン面ですかね。高級感はなくてもその高級感が落ちていく事もありませんし。Proでふんだんに使っているアルミダイキャストは当初高級感があっても、酸化?による曇りが次第に磨いても取れなくなって、見栄えも次第に悪くなって・・・・もう樹脂でいいかなと。使用感に関しては1ヵ月か1年か使ってみて思うところがあれば、またここでレポートするかもしれません。




Ergohuman Fit
posted on 2019.04.26
エルゴヒューマン(Ergohuman)
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