Razer 『Razer Ouroboros』 レビュー ~使用感~

Razer_Ouroboros_56.jpg


2012年12月に発売されたRazerのゲーミングマウス「Razer Ouroboros」。
無線/有線両対応、2種類のサイドパネル、パームレスト部の角度・位置調整などカスタマイズ性を備えた
ハイエンドモデル。ある程度使ってみたので、ここでは使用感などを自分なりにレポートしてみます。

Razer 『Razer Ouroboros』 レビュー ~外観~
http://watchmonoblog.blog71.fc2.com/blog-entry-2661.html





Razer_Ouroboros_57.jpg


まず最初にこれまで使っていたマウス(ロジクール G400)と並べてみる。全長に関してはOuroborosの場合
調整が可能なので、好みの長さに合わせればOK。双方の形状はまったく違いますが、1週間くらい使えば
慣れたので移行は割とスムーズにできました。






Razer_Ouroboros_58.jpg



Razer_Ouroboros_59.jpg


2種類から選べるサイドパーツ、最終的に使いやすかったのは2種類を組み合わせた左右非対称の構成。
通常形状のものはグリップが効いて実用性は十分、でもウィング形状に比べると持った感じの安定性は
やや劣る。ウィング形状は親指の安定性が非常に良い、でも逆に小指は滑るような感じで落ち着かない。
というわけで左側はウィング、右側は通常の組み合わせが個人的には一番でした。またこれを逆の構成に
すれば左利き用のマウスが完成。選択肢がほとんどない左利き用を求めている人には何気にいいかも。






Razer_Ouroboros_60.jpg



Razer_Ouroboros_61.jpg



Razer_Ouroboros_62.jpg


持ち方はこれまでずっとかぶせ持ちのスタイルでしたが、Ouroborosはゆるやかなカーブ形状で
比較的低めのボディのせいか、どうしてもつかみ持ち気味のスタイルに。慣れてない持ち方でも
各部の調整とサイドパーツの選択ができるおかげもあって、今ではすっかり手に馴染んでいます。
でも調整が可能とはいえホイールやボタンの位置はそのままなので、様々な手の大きさに対応は
できても必ず合うとは限らないというのが本音。






Razer_Ouroboros_63.jpg



Razer_Ouroboros_64.jpg


2つのサイドボタンは自分の場合、前方は指先、後方は第一関節あたりで押す形に。
スムーズに押せますし程よい固さなので、特に気になる事もなく。






Razer_Ouroboros_65.jpg


サイドボタン下の部分が一つのボタン=サイドトリガーになっているわけですが、これは押すというより
押し込むような形になるので、その際は意識してマウスをしっかり持たないといけない。微量ながら
サイド部がグラつく原因にもなっているので、必要ない場合は裏面のスイッチでロックしておくのが吉。






Razer_Ouroboros_66.jpg


逆側のサイドボタンもその気になれば、薬指の第一関節あたりで押す事が可能。
ちょっと訓練すればコツは掴めます。






Razer_Ouroboros_67.jpg


ホイールは位置というかマウス自体が低めの形状のせいか、少し遠い感じがする。でも慣れれば
そこまで気になる事でもないです。それよりもやっかいなところがありまして、このOuroborosさん
無線だとホイールの挙動がおかしくなる・・・・。マウスを止めた状態では特に問題ないのですが
マウスを動かしながらホイールを回すと明らかに反応が悪い。ゲームをしているとそれが顕著。
ファームウェアの更新で改善されるかもしれないし、されないかもしれない。とりあえず今のところ
最大の欠点と言える部分でしょうか。






Razer_Ouroboros_68.jpg


大抵のワイヤレス・ゲーミングマウスで悩みの一つになっているのが重量。Ouroborosも例外ではなく
結構な重量級。無線の際に使うバッテリーは単三電池1本ですが、付属の充電池が大容量に比例して
かなり重い。しかし単三電池という点が幸いなところでもあって、電池の交換により軽量化が一応可能。
自分は軽ければ軽い方がいいので、単四電池+スペーサーを使っています。詳しくはこちら






Razer_Ouroboros_69.jpg



Razer_Ouroboros_70.jpg



Razer_Ouroboros_71.jpg


上から順に付属充電池(約145g)・単四+スペーサー(約129g)・有線(約120g)の重量を量った結果。
付属の充電池は30g、用意した単四電池+スペーサーは15gなので重量差が倍。実際に使ってみても
かなり軽くなる印象。ただ当然のごとく駆動時間は大幅減。節電設定にしても、せいぜい8時間くらい。
充電ドックに置けば充電できるとはいえ、軽さを取るかバッテリーの長さを取るか悩ましいところです。

電池を抜き取った有線状態でも重い部類に入りますが、電池入りの時と重心が変わってくるので
(無線状態と比べれば)数字以上に軽く感じます。






Razer_Ouroboros_72.jpg


LEDで光る部分は、ホイール、両サイドボタンの下ライン、中央のインジケータ。一番明るい設定でも
輝度は控えめ。暗い場所ではそれなり目立ちますが、明るい場所だと申し訳なく光ってるようなレベル。
あとLEDをオンにするとバッテリーの消耗が当然速いので、付属充電池での使用が絶対条件。






Razer_Ouroboros_73.jpg


充電ドックは駆動時間が大体短い無線/有線両対応のマウスに、かなり重要と思える装備。
他社から出ている該当機種(日本未発売を除く)の充電方法は、どれもマウス本体にケーブルを
接続しないといけない仕様。置くだけで充電できるのは便利ですし、離席の際に充電する事を
心掛ければ、軽量化のために電池交換をしても1日もたす事はできそう。あと有線の状態でも
充電できる仕組みになっています。






Razer_Ouroboros_74.jpg


次にソフトウェアの「Razer Synapse 2.0」について。現在は日本語対応、さらにオンライン前提だったのが
変更されてオフラインでも使えるようになっています。設定はマウス・マクロの項目があり、マウスの方は
カスタマイズ・パフォーマンス・照明・識別較正・電力の5カテゴリ。カスタマイズは各ボタンの割り当てが
可能。プロファイルの登録・選択も左側の欄でできます。






Razer_Ouroboros_75.jpg


パフォーマンスのカテゴリは、感度(DPI)・加速・ポーリングレートの設定を行うところ。






Razer_Ouroboros_76.jpg


照明のカテゴリはLEDの輝度調整。無線/有線で別々に設定が可能。






Razer_Ouroboros_77.jpg


識別較正のカテゴリは、表面識別較正・リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)の設定を行うところ。
表面識別較正はセンサーの自動調整のためにマウスパッドを登録する項目。Razer製品は一覧から
選択するだけでOK。他社製品はちょっとした設定が必要。リフトオフレンジは1~10になっていますが
体感では変化がないような・・・・。1円玉で測る場合だと1枚ちょいくらい(2枚だと反応しない)。






Razer_Ouroboros_78.jpg


電力のカテゴリはスリープモードに入る時間(1~15分)と、インジケータ点滅(電池残量5~25%)の設定。
わざわざこれを開いて見る事は少ないでしょうけど、バッテリーレベル=電池残量も表示されます。






Razer_Ouroboros_79.jpg


マクロの項目。日本語で表示されますし、ちょっと使えば把握できる内容なので特に難点はなし。
登録したマクロはSynapse対応の機器で共有できるようになっています。

さてこのRazer Synapse 2.0、クラウドベース独自のメリットがある反面、安定性・不具合に関しては
微妙な評価をちらほらと見かけますが、このOuroborosの場合でも不安定なところがいくつかあり。
スリープモードの解除時に感度の挙動がおかしくなる(X-Y軸がめちゃくちゃになる)事があったり
マウスパッドやLEDの設定がリセットされている事がたまに起きます。前者はDPIの切替によって
元に戻る、後者は設定し直す、もうこれが仕様だと妥協する形で今は許容範囲。有線の場合は
特に不都合がないとはいえ、ソフトウェア自体まだ発展途上なところが否めない感じでしょうか。






Razer_Ouroboros_80.jpg


センサーに関しては普段からあまりシビアでないというか、気にするような使い方をしていないので
特に問題ないの一言。まとめに入りますが、実用性に長けたギミックとハイエンドらしい外観はGood。
ワイヤレスマウスとしては前述のとおり、ホイールの動きが怪しくなければ大きな不満はなかった。
そこさえなければ・・・・という感じです。ファームウェアで改善できるものであるならば切に願います。

有線でも使える事が不幸中の幸いというべきか、普段はワイヤレス、ゲームは有線という形で
不満点はカバー。ゲームでなければホイールもあまり気にはならないのですが、ゲーマー向けの
マウスでそれを言ってしまうのも・・・・まったくダメってわけでもないので評価が難しいですね。

個人的にはワイヤレスマウスをメインで使おうと思わせてくれた機種なので、何だかんだ言いつつも
機能を駆使しながら常用するつもり。人にオススメできるかは、ここまでに挙げてきた短所いくつかと
コストパフォーマンスなんて言葉を嘲笑うかのような価格を許容できるかがポイントになるでしょうか。
この「Razer Ouroboros」は現在13,000円前後で販売されています。

(追記)ホイールの不具合はポーリングレート(1000Hz)がどうやら原因になっている模様。
応急処置としてですが、125/500Hzに設定すれば症状は治まりました。