Mionixが原点回帰して出すゲーミングマウス、まずは既存モデルのリニューアル版か

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2010年代前半にAVIOR・CASTOR・NAOSといったゲーミングマウスが世界各国で人気を得て、その後も飛躍していくだろうと思われていたスウェーデン発のMionix。しかし2016年からクリエイター/デザイナー向けのゲーミングデバイスを出すという謎の製品展開が始まり、その製品のほとんどが既存モデルの単なる色違いもしくはデザイン違いだった事もあって既存のユーザーは離れて新規のユーザーは大して得られず、路線変更は誰が見ても失敗で現在に至る状況。さすがにまずいと思ったのか2019年半ばに原点回帰すると宣言、そして先日の見本市イベントでは今後出す予定の製品が出展されていたようです。

Mionix - For Gamers.
https://mionix.io/





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(via SweClockers)

出展されていたのは前述のゲーミングマウス3つ。各所の情報によれば本体の形状はそのままで主要パーツやケーブル・ソールの刷新、それと表面処理も変更されているとのこと。センサーは現行のトップグレードであるPixart PMW3389、ケーブルは最近の軽量モデルでよく使われているソフトタイプ、ソールも最近の軽量モデルでよく使われているPTFE製、発売は拠点のスウェーデンで4月予定、価格は3つとも699スウェーデン・クローナ(約8,000円)前後、と記載あり。

自分はNAOSを使っていたので出展されていたサンプルと見比べると、本体の形状やボタンの配置などは何も変わっておらず、ケーブル・ソールは確かに刷新されている、表面処理も従来のラバーコーティングには見えないのでおそらく変わっている、という印象。ROCCATの「Kone Pure Ultra」(AA)みたいに内部をいじって軽量化している可能性もありそうですが、仮にそうならそれを謳っているはずなので上記を刷新しただけのリニューアル版と見ておいた方がいいかもしれません。

ちなみに公式サイトを巡ると現ラインナップの全製品がSold Outと表記。原点回帰のリニューアル版を出すにあたって”黒歴史”の製品はなかった事にされる可能性が高いでしょうか。そういえば2019年に中国でここの製品を不自然に推していた時がありましたけど、あれは在庫を処分する動きだったのかもなぁと。でもポップなデザインの超大型ゲーミングマウスパッドだけは割と人気でしたから、廃盤を惜しむ声は少なからずありそうです。