『dhb - 長袖 Thermal ジャージ (2019)』 レビュー ~ランニングでも使える手ごろな冬用サイクルジャージ~

海外で発売されているdhbのジャージ「dhb - 長袖 Thermal ジャージ (Long Sleeve Thermal Jersey)」。
Wiggle/CRCのプライベートブランドであるdhbのサイクルジャージで、手ごろな価格設定になっているエントリークラスの冬用モデル。夜のランニングでも手軽に使える視認性の高いものが欲しくて条件に合致したこれを購入、ついでにざっとレビューでもしてみます。
『dhb - Flashlight 半袖ジャージ』を買ってみた
https://watchmono.com/blog-entry-8738.html
製品概要

まず製品情報をおさらいしておくと、これは海外通販サイトのWiggleとChain Reaction Cyclesで取り扱っているdhbブランドのサイクルジャージ。ゆったりフィットのシルエット、起毛フリースの裏地、YKK製のフルレングスジップ、3つのドロップポケット搭載、裾背面にシリコングリッパー搭載、dhbロゴと腕のディテールに反射材を使用、などが特徴。素材はポリエステル87%・エラスタン13%。カラーラインナップは真っ黒なBlackと蛍光イエローのFluro Yellow。サイズはBlackがXS~XXLの6種、Fluro YellowがXS~Lの4種。シリーズ明記はないエントリークラスで通常価格は5,000円、安い時には4,000円で販売中(1シーズンで入れ替わる製品ではないので、多分これ以上は安くならない)。
外観・各部の詳細

◆全体前面・・・・今回購入したのはFluro Yellowでロゴ(胸・首後ろ)とディテール(両腕)がアクセントになっているだけのシンプルな蛍光イエロー一色。ジッパーはハーフではなくフル。シルエットは胴回りがゆったりな作りになっているのが見てわかると思う。

◆全体背面・・・・表面と同様に蛍光イエロー一色なのでデザイン面に特筆する点は無し。腰まわりにドロップポケットが備わっている至ってスタンダードな作り。ポケット下には反射タグも搭載。

◆表地・・・・秋冬用の長袖ジャージでよく使われているサラっとした手触りの生地。

◆裏地・・・・特徴にあるとおり起毛フリースが使われている。薄手でモコモコしておらず。

◆襟部・・・・冬用なだけあって首の半分くらいは覆うサイズ。このジャージではこの部分が一番しっかり作られている感じ。

◆ジッパー・・・・dhbのエントリークラスは大抵ハーフジップになっているのですが、冬用だけはフルジップでここはポイントが高い。上半分にはライン状の反射材も使われている。

◆袖先・・・・ジャケットではなくジャージの扱いなので袖先は普通の長袖ジャージと変わらないペラペラな作り。

◆腕デティール・・・・上腕部にあるデティールは反射タグをアイロンで取り付けた感じの作り。

◆ドロップポケット・・・・至って普通の作りでサイズは真ん中が少し大きめ、左右2つも500mlペットボトルくらいは問題なく入りそう。

◆反射タグ・・・・ポケット下に細長い反射タグが付けられている。この位置に付いているのは良い配慮だと思う。

◆シリコングリッパー・・・・同ブランドのエントリークラスらしく背面の半分しか備わっておらず。前面にもあった方が当然いいのでここは価格相応とも言える部分。

◆シリコングリッパー(アップ)・・・・上位クラスのモデルだとグリッパーにdhbのロゴが入っていたりしますが、入っていないものが使われていてここも価格相応と言える部分。でもグリップ力ちゃんと効いていて問題なし。

◆タグその1・・・・内部に付けられているタグは日本語表記あり、製造は中国。

◆タグその2・・・・ジッパーに付いていた紙タグはdhbの紹介が記載されているだけ。それと製品詳細のシールが貼られている。
サイズの詳細

自分は身長:170cm強/体重:60kg前後の体格で、サイズに関してわかりやすい例えを挙げるとユニクロの製品ならMサイズが大体合う。タイトフィットが好みでdhbのジャージはエントリークラスだとXSサイズ、それより上位クラスだとSサイズを選んでいてこれまで失敗はしなかった。今回はエントリークラスでも冬用という事を考えてSサイズを選択。3年前に購入したASV Roubaix 長袖ジャージを比較対象にしてみる。

ASVシリーズのジャージは当時の最上位クラスと言えるもので、自分が持っているのは今のラインナップで言う防風ソフトシェルのタイプになるのかな?。それと重ねてみると着丈や袖丈は大差ないけれども、同じSサイズでもシルエットが全然違う。ASVは腕も肩も腰もかなりタイトでプロユースとも言えるフォームフィットな作りでしたが、こちらは腕や腰まわりに結構な余裕がある(肩はそうでもない)。ゆったりフィットの製品説明も納得。サイズ自体は体に合っていると思います。

それとジャケットではなくジャージの扱いなので、ジャケットの扱いになる製品と比べて完全な冬用という感じではないですかね。ASVの方は防風加工されていたり袖先がリブになってたりと外気を通さない作りなのに対し、こちらは袖先や裾から外気が少なからず入ってきそうな作りですし。
感想

ランニングで使った感想を述べると保温性は思っていた以上に高い。自転車でもランニングでも気温が10度前後ならインナー1枚との組み合わせで問題なくこなせると思う。また、ゆったりフィットの作りであるのと防風加工されてない薄手かつ柔軟性のある生地なので、インナーを2枚着たりベストを追加したりといった重ね着の融通も利く。工夫をすれば秋冬春の三季で使えそうな意外に良品ではないかと。
とはいえ冷たい風に対する性能は決して高いと思いませんし、ゆったりフィットゆえに腕や腰まわりがバタつきそうなので自転車で使おうとは思わないのが正直なところでしょうか。クロスバイクでちょっとしたサイクリングみたいな場合には推奨できますけど、ロードバイクをまともに乗る場合はdhbの製品なら若干高くてもシリーズ展開している上位クラスの冬用を買った方が賢明かと。
自分は夜のランニング用として購入したので価格の割に実用十分な使用感と高い視認性には満足、むしろランニング用として推奨したいくらい。冬用のジャージかジャケットで蛍光イエローは5,000円以下の安い価格帯だと全然ないんですよね・・・・(自分の探し方が悪いのかもしれませんが)。もし夜に走るならこれくらい目立つ色のものを着た方がいいですよ、自分は大丈夫と思っても相手には見えませんから。