Razer 『Razer Tartarus V2』 レビュー ~初代・Nostromoとの外観比較~

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2017年12月に発売されたRazerのキーパッド「Razer Tartarus V2」。
Mecha-Membraneキースイッチ採用やスクロールホイール搭載などを特徴したゲーミングキーパッド/左手用デバイスで、初代(Razer Tartarus)とは全体的に別物と言えそうなデザイン・構造になり、どちらかと言えばRazer Nostromoの実質後継機になりそうなモデル。今回はその初代・Nostromoとの外観比較でもしてみます。

Razer 『Razer Tartarus V2』 レビュー ~ソフトウェア~
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初代との比較~表面。V2モデルは盤面のキー数が一列増えてホイールも搭載されて、パームレストはハメコメ式でクッションパッドが設けられ、さらにはサムモジュール部の構造も異なっていて、改めて見ると表向きは後継機なのに初代とは似ても似つかないですね。





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初代との比較~裏面。基本部分の構造が違っているので裏面も当然違う作りに。V2モデルはラバーシートが5ヶ所にバランスよく備わっているので、設置の安定性は良くなったと感じます。





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初代との比較~右側面。こうして見比べるとサムモジュール部は本当に別物で、サムパッド・サムキー・シフトキーの形状も位置も全然違っている。





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初代との比較~左側面。盤面はキー数が増えた事もあってキーキャップの形状も少し違うものとなっている。それよりも注目すべきところはパームレスト部。V2モデルの方が前から後ろにかけてどの部分も高いというか盛られている。実際に手を置いて見るとその高さの違いがはっきりわかりますし、新旧で乗り換えた場合はここに一番違和感を感じるかもしれません。





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初代との比較~前方。写真ではわかりづらいかもしれませんが、左から右にかけて傾斜がきついのはV2モデルの方でしょうか。




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初代との比較~後方。この位置から見比べてもV2モデルのパームレストはやっぱり高く、そして盛られている感じですね。





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初代との比較~盤面。キーの列は一段増えたけれども一列あたりのキー数は右下を除いて5個のまま。キーキャップは下から見比べれば形状とか大きさとか変わっていないと思う。でも個人的な感覚だとキーの配置が横へ微妙に広がったような気がする。パームレストによるポジションの変化が原因かもしれません。





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初代との比較~サムモジュール。この部分は正直言って初代の方が使いやすかった。Nostromo→初代へ乗り換えた時はホイールがなくなったけれどもサムモージュルが全体的に操作しやすくなってここは改良点だと評していましたが、元に戻っちゃいましたね。





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初代との比較~パームレスト。形状だけでなく位置の調整方法も変わり、初代がスライド式だったのに対してV2モデルはハメコメ式に。初代は即効で調整できる反面ガタつきがあったので、しっかり固定するハメコメ式の方が良い。位置の調整なんて前後どちらか決めれば滅多にしませんし、ここは戻して正解だったでしょう。





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Nostromoとの比較~表面。こうして見比べるとTartarus V2は実質Nostromo V2なんだと改めて言いたくなる。Tartarusが出てもNostromoを使い続けた人は結構いるでしょうし、Nostromoの廃盤後に復刻してくれという声を数多く見てきましたし、その要望に応えた形でしょうね。





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Nostromoとの比較~裏面。そういえばNostromoはキーバックライトのオン/オフを裏面のスイッチでやる仕組みだったのね。あと、全体的に光沢ボディなところも時代を感じさせます。あのころのRazerは光沢ボディだらけだったよなぁ。





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Nostromoとの比較~右側面。この向きは写し方が悪かった。各部については後述。





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Nostromoとの比較~左側面。この向きから見ると初代と同様にパームレストが全然違いますね。Nostromo→初代に乗り換えた際はそのあたり問題ありませんでしたし、Nostromo→V2モデルへ乗り換える場合も気になる部分となりそう。





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Nostromoとの比較~前方。全長も違えばキー数も違うので見え方も違ってきますが、この向きから見てもやっぱりV2モデルはTartarusじゃなくてNostromoな印象。





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Nostromoとの比較~後方。V2モデルのパームレストはこちらの比較でも高くて分厚く見える。





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Nostromoとの比較~盤面。キーに関しては言うまでもなく数も列も違っている。復活する形となったホイールは今見ると変色しているので、V2モデルの方はそのあたり気にしてなくてもいいようなパーツが使われていますね。





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Nostromoとの比較~サムモジュール。この部分は初代の方が良かったと上で述べましたが、Nostromoとの比較だったらV2モデルの方が圧倒的に良い。サムパッド・サムキー・シフトキーいずれもメカニカル仕様になったので、正確かつ安定した操作ができるようになった感じ。耐久性の面でも違ってくるでしょう。





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Nostromoとの比較~パームレストその1。どちらもハメコミ式なので取り外してみるとパームレスト自体の形状はそこまで違っていない印象。高さ云々は本体の方に原因がありそうです。





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Nostromoとの比較~パームレストその2。試しに取り替えっこしてみたら互換性ありました。V2パネルのクッションパッドがどうしても気になる場合は交換するのも一つの手になるかと。・・・・ただしV2モデルはクッションパッド在りきの形状と言えるので推奨はできないですかね。実際交換して使ってみると高さ(前後の落差)をさらに感じるようになりましたし、手も次第に痛くなったので元に戻しました。





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Orbweaverとの比較~表面だけ。せっかくなので上位機のOrbweaverと表面だけでも見比べてみる。大きさはこちらの方が近いですし、手を置いたポジションの感覚も近いですし、乗り換える際の違和感は初代・Nostromoより少ないかもしれない。ただ、キースイッチがメカニカルタイプになったといっても本当のメカニカルにはさすがに劣るので、そこを重視するならOrbweaverのV2モデルを待つべきでしょう。





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・・・・今回の外観比較で再確認したのはn52~Nostromo~Tartarusの系統だけれども、キー増加やサイズアップの影響でその系統からちょっと外れたものになっているという事。特に手のポジションが変わってしまうところは人によって短所となりそう。初代とNostromoは本体を握るor掴むような形で使えるサイズ感でしたが、V2モデルはそれができなくて手を置く感じのポジションになる。そこはもう慣れていくしかないと思っています。次回はある程度の期間使ってみてから、レビューを締める形で使用感について触れる予定です。




Razer Tartarus V2
posted on 2018.01.02
RAZER
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