SteelSeries 『Apex M800』 レビュー ~使用感~

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2015年8月に発売されたSteelSeriesの「Apex M800 Customizable Mechanical Gaming Keyboard」。
独自のメカニカルキースイッチ”QS1”採用、デュアルプロセッサー搭載による256キー同時押し対応、Apexシリーズらしいシームレスな薄型デザイン、フルカラーでカスタマイズ可能なキーバックライト搭載、などが特徴のゲーミング・メカニカルキーボード。前回はイルミネーションモードについて触れましたが、今回は完結させる形で使用感について触れていきます。

SteelSeries 『Apex M800』 レビュー ~イルミネーションモード Part.2~
http://watchmono.com/blog-entry-5610.html






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■キータッチはCherry MX赤軸に近い感触と言えるが、似て非なるものかもしれない
メカニカルキースイッチ”QS1”はご覧のとおり従来のものとは異なる新タイプ。Cherry MXで言えば赤軸に近いキータッチで、個人的にはそれよりも打鍵感は軽く、打鍵音は静かな印象。ただ、キーストロークがやや浅い作りになっている事もあってか、なんというか赤軸よりもメカニカル感が薄いと感じるかもしれない。赤軸は赤軸で筐体や内部パーツの作りで使用感が若干変わる場合もありますし、このあたりは人によって感じ方が違ってくると思う。似て非なるものと言えるかもしれません。






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■キーの入力反応を10円玉で測ってみると9枚で反応、これはCherry MX赤軸と同じ結果
キーの上にコインを置いて何枚で反応するかというキーボードのレビューをたまに見かけますが、10円玉でそれを試してみると9枚で反応する。手持ちのCherry MX赤軸で同じ事をやってみると、こちらも9枚で反応。この結果からも赤軸に近いキースイッチだと言えるでしょうか。






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■薄型に見えるデザインだがフレームの高さはそうでもない、でもキーは確実に薄い
パッと見た感じでは薄型なメカニカルキーボードですが、Cherry MX系のスタンダードなタイプと並べてみるとフレームの高さは大体同じくらいなので、この部分はそういうわけでもない。しかしキーの方は誰が見ても薄いと思うはず。薄型を名乗れるのはこのキースイッチ&キーキャップだからこそでしょうね。






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■打ちやすさはお世辞抜きで良い。個人的には好きだった赤軸を超える使用感
赤軸に近い近いと度々言ってきましたが、ではどちらの方が良いかと言えば個人的にこちらの方が使いやすく打ちやすいと今では感じる。キースイッチ&キーキャップが薄型になっているせいか押下圧は同じ数値でもより軽い感触ですし、キーを押す&指を移動する事もより軽快になった感がある。キーストロークは浅いといってもパンタグラフのようなすぐ底を突く感じではなく、それなりにしっかり押せる。お世辞抜きで良いです。






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■手のポジション取りもお世辞抜きで良い。パームレストなしでも非常に快適
Cherry MX系よりも薄くなっているキースイッチ&キーキャップ、それに合わせた形のシームレスデザイン、打ちやすさを実現しているのは筐体の作りも大きく影響していると思います。前述のとおりフレームは決して薄型ではありませんが、前方の枠が広くなっているおかげかパームレストが必要と思う事もなく、手のポジションはそのままでもいい感じに取れる。メカニカルキーボードの中にはフレームが薄くてもキーがその分出っ張る形になり、パームレストがないと辛いというモデルもあるので、これはそのあたり絶妙なバランスで作られていますね。






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■大型サイズのスペースキーは打ちやすくないわけがない
横幅は通常キーの約5個分、縦幅は約2個分のサイズになっているスペースキー。これほど大きかったら打ちやすくないわけがないです。大きいと誤って押す事が結構あるのではないか?と思うかもしれませんが、意外とそれはない(前述のとおり手のポジションがいい感じで取れるおかげかもしれない)。日本語配列の仕様でこの横幅を確保しているのも人によっては大きなポイントになるでしょう。






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■しわ寄せで小さくなった6個のキーは、頻繁に押す機会がないのであれば許容範囲
英語配列版と同じサイズのスペースキーを導入したため、そのしわ寄せで小さくなってしまったのが右隣の6キー。ここも通常キーと同じキースイッチが使われていてちゃんとメカニカルしていますが、唯一にして最大の短所と捉えられても仕方のない部分。ただ、普段そんなに押す事がないのであればそこまで気にならないだろうと使ってて思う。どう思うかは人によりけりですね。






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■Enterキーは軋みだしてきたので、グリスを塗るなどの処置が必要になってくるかも
しばらく使っていて気になりはじめたのがEnterキーを押す際に発する軋み。個体差で変わってくる部分かもしれませんが、キーの大きさのせいか端の方を押すと軋むもしくは擦れるような音が鳴るようになった。スタビライザーにグリスを塗れば解消されるかもしれませんし、されないかもしれない。まだそれを実行していないので何とも言えないです。






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■かな文字なしのキートップは好印象。ただ、材質的に皮脂が付くとテカって見える
かな文字そのものを否定はしませんが、ゲーミングキーボードには不要だと個人的に思っている。特にキーバックライトを搭載したものだと、かな文字がキレイに光らないモデルが過去に存在したので余計にそう思ってしまう。ですから入れない仕様で出してきたのはとても好印象、見た目もスッキリしてていいです。ただ、キーキャップの材質的に皮脂が付くとテカって見えるので、定期的に軽く拭くメンテナンスが必要になりそうです。






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■キーバックライト&イルミネーションモードは不満なしの内容。今後の機能追加にも期待
これまでのレビューで細かく触れましたので改めて言う事でもありませんが、キーバックライトもイルミネーションモードも不満のない十分な内容になっていると思います。キレイに光りますし、カスタマイズ性も申し分ない。欲を言えば機能面でもっと楽しめそうなキーボードですから、今後のアップデートで何かしら追加される事を期待したいところ。






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■キーの割り当ては全てのキーで可能。一通りの事ができるし設定はわかりやすい
キーの割り当てやマクロに関してはこれまで触れていませんでしたが、全キープログラム可能と言える仕様になっている。ソフトウェアの設定画面で表示されるキーをクリックすると一覧が出てきて、キーボード・マウス・マクロ・メディアコントロールと一通りの割り当てができるようになっています。クリックして選んでいく形なので難易度は低い=わかりやすいでしょう。






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■マクロ登録もわかりやすい設定。後から編集する事も容易にできる
どのようなマクロを登録したいかは人によって変わってくると思うので、複雑で濃い設定ができる事を望む人が満足できるかはちょっとわかりませんが、こちらも一通りの事はできる印象。登録した後もキーの入力やディレイの時間を簡単に変更(変えたい部分をクリックして入力するだけ)できるので、わかりづらくて途中で投げ出すような事はないのではないかと。






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■500mmを超える横幅は正直大きい、でもだからこそ実現した安定感とも捉えられる
フルサイズにマクロキーを加えたレイアウトで、両サイドにLEDラインを搭載しているせいかフレームの枠幅も広く、横幅は510mmとかなりロングサイズになっている。普段フルサイズを使っている人はそこまで気にならないかもしれませんが、これまでコンパクトタイプをメインに使っていた身としては正直辛い大きさだった・・・・。ただ、このサイズだからこそ安定感のある出来になっているとも捉えられる。というのも某メーカーのキーボードは同シリーズなのに、フルサイズとテンキーレスで使用感が結構違うものがあったので、このキーボードも小さくしたらした分だけ良さがダウンするかもしれません。






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■総評:ニュータイプの”薄型メカニカル”は大いに価値あり。テンキーレスの登場も希望したい
最後にまとめる形で感想を。実を言うとこの時点で2ヶ月近く使っているのですが、当初はこれまで使った事がないタイプなので良し悪しを判断するのは時間がかかりそうな印象だった。これいいかも!?とはっきり実感できるようになったのは確か1ヵ月くらい後だったので、慣れるまでは結論を出さない方がいいかもしれません。というか少し触った程度で結論出すのは、はっきり言ってもったいない一品。この”薄型メカニカル”は従来のメカニカルキーボードとは違うニュータイプ、赤軸系のキータッチが好みであれば試す価値はあると思います。

上記でフルサイズだからこその安定感だと評してはいますが、本音を言えばこれよりコンパクトなモデルがあれば理想的でした。ロジクールの「G310」(AA)みたいに機能が簡略化されてもいいですから、SteelSeriesも似たような形でテンキーレス版を出してほしいですね。”QS1”のキースイッチ採用をこの1機だけにしておくのは惜しいと思いますし・・・・。「Apex M800」は現在24,000円台の価格で販売中。北米の価格設定は199.99ドルなので、今の為替レートから考えると日本だけ割高というわけでもない。それに見合った出来になっていると評してレビューを終わります。




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